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第11回全生亭(11月3日) [落語会]

今年もめったに聴けない円朝作の噺の会に行ってきた。DSC_0113(zenshouan).JPG

はじめに公開二番太鼓を、駒松さんの指導のもと見習いの小駒さんと駒六さんが実演してみせる。まだ前座になっていないのに、二人とも兄弟子の指導のたまものかしっかり叩いていた。

・初めに       全生庵の住職
・茶の湯       馬治
・政談 月の鏡   雲助
   仲入り
・塩原多助その3  馬生

円朝ものはどの噺も寄席などではめったに聴けないのでうれしかったのだが、雲助さんの噺の時は本当にお気の毒だった。途中、数分間ずっとアラーム時計が鳴り続け、それを誰も止めようとしないというか、どうも寺の境内の裏あたりで鳴っていて(客のほうのアラームではなかったため)止めようがなかったのかもしれない。皆、息をのんで集中して聴きたかったのに、そのアラームがやむ気配がない中すっかり空気が微妙になり雲助さんも淡々と短めに切り上げてしまわれた、ように思った。本当はもっと長い噺だったようなのに、とても残念。馬治さんは、茶の湯を隠居と定吉の凸凹コンビを面白可笑しく愉しく演じた後だっただけに、何とも言えない前半だった。
後半は馬生さんの去年の続きで、多助が江戸に出てきて炭屋で活躍するくだりで、この噺は先代の古今亭今輔さんのCDでしか知らなかったが、さらに長く詐欺を見破るまでを落語らしい笑いを織り交ぜた長講一席。長いのにちっとも退屈することなく、この先どうなるんだろうとわくわくする多助の働きぶりの愉しい事。この続きはまた来年と言うことで幕。来年も続きを聴きに来たいな。
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