SSブログ

第143回朝日名人会(10月18日) [落語会]

今回の朝日名人会は、落協と芸協の両会長+落協の人気噺家さんというすごい顔付けだ。DSC_0099(asahimeijin143).JPG
 
・堀之内    ゆう京
・棒鱈      馬治
・首ったけ    白酒
・片棒      市馬 
   仲入り
・ねずみ    歌丸
・御神酒徳利 権太楼

ゆう京さん  そっそかしさが半端ない、これでもかとくり出る勘違いが可笑しい堀之内だった。ゆう京さんが若いだけに、体を動かし続けの南無妙法蓮華経がなかなかリアルで愉しかった。しっかりした前座さんで、先が楽しみ。

馬治さん  プログラムに来年3月下席真打昇進と、ちゃんとカッコ書きがしてあった。演目は馬治さんの今年良く聴く棒鱈。さらに磨きがかかって、酔っぱらいと田舎侍の唄のはじけっぷりが可笑しい。それと対照的にクールな女中の対応がますます騒動を際立たせている。

白酒さん  前の二人がほとんどまくらなしだったが、白酒さんのまくらはやや長めだった。でも、名人会のこととかキャバクラのこととか毒吐きも少し薄めか。首ったけはそんなに長い噺じゃないから、コンパクトににぎやかにまとめた感じ。しかし、きっちり笑わせてくれた。

市馬さん  いいのどを持ってるとやりがいのあるんじゃないかと思う演目で、3人息子のそれぞれが可笑しいキャラを愉しげに。落語以外でお忙しそうだけれども、顔に出さないで頑張ってるのね。安心感、包容力のある存在感は、なんか小さん師匠(5代目)みたいだ。

歌丸さん  まだ、足と腰が万全ではないようで演目の順番が当日仲入り後に変更されて、幕が上がるとすでに歌丸さんが舞台上に上がっていた。でも、それ以外は体調も良さそうなのでほっとする。歌丸さんのとつとつとした語りが、はでではないけれど、卯之吉の健気さや甚五郎の名人らしさ、患ってる卯兵衛がらしくて、しみじみといい噺だった。

権太楼さん  まくらで、寄席の楽屋での仲間との話が楽しくて、ほうずき市のおこりはなんだろうねえなどとわいわいしゃべっていると、そこで前座だよ【怒】すぐスマホだか何だかで調べて云々。そんなこと知らなくったって、色々あーだこーだ話すことがことが楽しいのでスマホでホントの知識を知ちゃったら、はいそうなんですかで終わりじゃないか、と。新幹線で地方へ仕事で行く時も、どうやって行こうかなとちょっとつぶやいたら、(気を利かせてスマホでたぶん路線検索で調べて)師匠、こうやって行くといいんじゃないですかとほたるさんが言ったという【怒】それにしても、気を利かせたつもりな前座さんたちがちょっと可哀そうだけど、権太楼さんらしくてなんか可笑しい!御神酒徳利のほうは、終始、八百屋さんがあたふたすっとぼけたキャラで、女中さんが相変わらず可愛げのないのがあの権太楼さんの顔でやられちゃうと大笑いだ。

長かったが、6席すごく楽しい会だった。このあと、家族のお祝いで新丸ビルの隨園別館で会食。肝心の主役が遅れて来て、皆をあわてさせ、このしっかりしなさはゆくゆく心配と、お説教付の乾杯だった。

  
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。