IMAホール落語会 三三・馬石 二人会(9月27日) [落語会]
昨日からのさわやかな秋晴れが続くと思ったら意外や昼から曇りの肌寒い中、光が丘IMAホールの三三・馬石二人会に行ってきた。このホールは10数年前にはピアノの発表会やらなんやらで時々来てて、この近くの光が丘公園や夏の雲公園は2年前までしょっちゅうテニスしに来ていたのでなんとなく来易い場所である。
・元犬 花どん
・転宅 三三
・火焔太鼓 馬石
仲入り
・安兵衛狐 馬石
・鹿政談 三三
花どんさん 前座さんでもしっかりした口調でシロの可笑しさを良く出していた。こういう軽い噺で笑いをとれるようになるのは大事なことだ。いい感じだった。
三三さん ご当地始発の大江戸線ネタで笑いをとる。前座の頃はまだ大江戸線がなくて中井まで歩いていたが実際は落合南長崎駅近くだったそうだ。二つ目の時は中村橋でやはり光が丘に近いので勢朝さんの落語会によく呼んでもらっていたのでお馴染みのIMAホール。いつものまくらから泥棒の話をと、先週も聴いた転宅へ。高座が動くとぎしぎしと音がするので前の席の人には聞こえるらしく、お妾さん宅をいい普請といいながら少しギシギシすると笑いを取る。相変わらず、お菊さんの機転の利くいい女っぷりと泥棒の能天気な間抜けさ、タバコやのおじいさんがいい味出していた。
鹿政談は数か月ぶりに聴く。奈良の鹿がけっこう怖いという体験談が可笑しい。パラソルの下で鹿せんべいを売ってるのだが、客がきてせんべいを買ったとたん、知らんぷりしていた(三三さんいわくシカトしていた)鹿たちが、おっという目でそれを察知するらしい。するとわらわらと取り囲まれ服をかじられたり、三三三の場合はお尻をかじられて痕がついたそうだ。そんなまくらから、奈良の鹿は昔鹿島からきた御神獣で殺したりすると大変な罰を受けるという。豆腐やの正直六兵衛は店先のおから(キラズ)を盗み喰いしていた鹿を犬と間違えて誤って殺してしまう。そのお裁きで死罪になるところを、根岸肥前守の名裁きで命拾いするという三三さんお得意の政談もの。やはりお奉行様が似合っているなあ。めくばりといい、話し方といい、姿勢がいいので侍らしさが自然だ。
馬石さん 先日サインしていただいたCDは2枚とも何回も聴いてきて、今日の演目も楽しみにしてきた。この前の西新宿といい、今日のIMAホールも初めてだそう。1時半ころに着くように来たけれど、なかなか来ないエレベーター前でこの会場に来るお客で後ろがいっぱいになり、仕方なくエスカレーターで上がってきたという。気が付かれるとにこにこしないといけないんだけどなかなかむずかしい、人気が中途半端だと謙遜する馬石さん。雲助師匠に入門して20年で、三三さんは同期でもアニさんだという。あちらは人気もあるし、自分は中々メジャーじゃないと。そんなことないと思うけど。その他には落語界以外では松井秀樹も同期だそう。あっちは20年で引退だけど、こっちは引退なんてない、これからだと。いいなあ、こういう前向きな考え方。89歳で現役の米丸さんや金馬さんもいるし、落語の世界は定年ないもんね。
というまくらから、火焔太鼓へ。馬石さんのはとにかくおかみさんがしっかりしていて、前半部分はおかみさんは主人公のように道具やさんにお説教するようにいちいち言い聞かすのがとっても可笑しい。後半は道具やさんの真骨頂発揮で息つく間もなく売り抜けてく様はさらに可笑しい。志ん生型の坐りしょんべんはなかったが小判を出して見せるところは徐々に高まる興奮が伝わってきて大笑いだった。
次の噺はお得意の安兵衛狐。源兵衛さんの骨供養の場面も面白かったし、今回も絶妙な“コン”が聴けて楽しかった。娘の狐がホントに可愛くみえるんだから、目力が強いって狐狸の噺では効果絶大だと思う。
今日は聴いてて心持の良いお二人で愉しかった!!
・元犬 花どん
・転宅 三三
・火焔太鼓 馬石
仲入り
・安兵衛狐 馬石
・鹿政談 三三
花どんさん 前座さんでもしっかりした口調でシロの可笑しさを良く出していた。こういう軽い噺で笑いをとれるようになるのは大事なことだ。いい感じだった。
三三さん ご当地始発の大江戸線ネタで笑いをとる。前座の頃はまだ大江戸線がなくて中井まで歩いていたが実際は落合南長崎駅近くだったそうだ。二つ目の時は中村橋でやはり光が丘に近いので勢朝さんの落語会によく呼んでもらっていたのでお馴染みのIMAホール。いつものまくらから泥棒の話をと、先週も聴いた転宅へ。高座が動くとぎしぎしと音がするので前の席の人には聞こえるらしく、お妾さん宅をいい普請といいながら少しギシギシすると笑いを取る。相変わらず、お菊さんの機転の利くいい女っぷりと泥棒の能天気な間抜けさ、タバコやのおじいさんがいい味出していた。
鹿政談は数か月ぶりに聴く。奈良の鹿がけっこう怖いという体験談が可笑しい。パラソルの下で鹿せんべいを売ってるのだが、客がきてせんべいを買ったとたん、知らんぷりしていた(三三さんいわくシカトしていた)鹿たちが、おっという目でそれを察知するらしい。するとわらわらと取り囲まれ服をかじられたり、三三三の場合はお尻をかじられて痕がついたそうだ。そんなまくらから、奈良の鹿は昔鹿島からきた御神獣で殺したりすると大変な罰を受けるという。豆腐やの正直六兵衛は店先のおから(キラズ)を盗み喰いしていた鹿を犬と間違えて誤って殺してしまう。そのお裁きで死罪になるところを、根岸肥前守の名裁きで命拾いするという三三さんお得意の政談もの。やはりお奉行様が似合っているなあ。めくばりといい、話し方といい、姿勢がいいので侍らしさが自然だ。
馬石さん 先日サインしていただいたCDは2枚とも何回も聴いてきて、今日の演目も楽しみにしてきた。この前の西新宿といい、今日のIMAホールも初めてだそう。1時半ころに着くように来たけれど、なかなか来ないエレベーター前でこの会場に来るお客で後ろがいっぱいになり、仕方なくエスカレーターで上がってきたという。気が付かれるとにこにこしないといけないんだけどなかなかむずかしい、人気が中途半端だと謙遜する馬石さん。雲助師匠に入門して20年で、三三さんは同期でもアニさんだという。あちらは人気もあるし、自分は中々メジャーじゃないと。そんなことないと思うけど。その他には落語界以外では松井秀樹も同期だそう。あっちは20年で引退だけど、こっちは引退なんてない、これからだと。いいなあ、こういう前向きな考え方。89歳で現役の米丸さんや金馬さんもいるし、落語の世界は定年ないもんね。
というまくらから、火焔太鼓へ。馬石さんのはとにかくおかみさんがしっかりしていて、前半部分はおかみさんは主人公のように道具やさんにお説教するようにいちいち言い聞かすのがとっても可笑しい。後半は道具やさんの真骨頂発揮で息つく間もなく売り抜けてく様はさらに可笑しい。志ん生型の坐りしょんべんはなかったが小判を出して見せるところは徐々に高まる興奮が伝わってきて大笑いだった。
次の噺はお得意の安兵衛狐。源兵衛さんの骨供養の場面も面白かったし、今回も絶妙な“コン”が聴けて楽しかった。娘の狐がホントに可愛くみえるんだから、目力が強いって狐狸の噺では効果絶大だと思う。
今日は聴いてて心持の良いお二人で愉しかった!!
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