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J亭柳家三三独演会「怒」(8月21日) [落語会]

東京は暑さが一向に治まらない熱帯夜の中、昨日は虎ノ門のJTに行ってきた。このところの異常な天候を考えると、広島の災害は本当にお気の毒としか言いようがない。あんなに家が密集していて山が深層崩壊なんて、真夜中ならなおの事逃げるに逃げられないことだったろう。小さい人たちが多く犠牲になってるということは、胸が痛む。
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昨日の演目
・子ほめ   小かじ
・夏泥    三三
・茶金    三三
  仲入り
・三枚起請 三三

小かじさん  最近うまくなったなあと、安心して聴いていられる。三三さんもハラハラすることが少なくなってきたのではないかな。ちゃんと笑いどころで、笑えるって、すごい事だと思う。

三三さん 浅草の寄席での前座同志のイタズラの噺は初めて聴いた。怒っちゃったらシャレがわからない、負けなんだとか。でも、そのイタズラを二つ目や真打にしてしまったら、大目玉をくう。落語家さんの世界が垣間見えて、面白かった。最初の噺は夏泥で、人の好い泥棒さんが大工にお金を巻き上げられるという、二人のやり取りが理不尽なのになんとなく相手の思惑にはまってしまう落語ならではの可笑しさ。泥棒の財布からお金を出す時のお金をやりたくなさは、三三さんの手が雄弁に物語っていた。
茶金は上方の噺で京都が舞台なのだが、無理に京ことばにしていなかったがお公家さんやら帝が出てきて歌を付けるというなかなか江戸とは違った風流さが面白い。
最後に三枚起請は、先日も聴いたばかりだが、三人三様の違いがさらにくっきり出ていて、後半のおかみや喜瀬川のやり手の女たちとの対比も鮮やかだ。三三さんは気風の好い辰巳芸者がうまいなあ。

この暑さで、入院していた伯父も今朝早くあの世へ旅立った。昨日から高熱が出て意識が薄れる中、それほど苦しまずに亡くなったそうだ。近所に住んでいて、子供の頃からいとこたちと一緒に色々なところへ遊びに連れていってくれたことが懐かしくも思い出される。一回りも二回りも小さくなってしまった伯父は、今にも目を開けそうに見えた。小さいころから色々とありがとうございました、安らかにお眠りくださいと、手を合わせてきた。




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