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月例三三独演(10月9日) [落語会]

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仕事の打ち合わせが5時に入ってしまい、早々に切り上げさせてもらって帰って夕食の支度をしてあわてて日比谷へ向かった。5分前でぎりぎりセーフ。

・干物箱    わさび
・今戸の狐   三三
   仲入り
・呼継ぎ    三三 
・万両婿    三三 

わさびさん  久しぶりのわさびさん。なんか、口調が毎回遭遇するごとに落ち着いてきている気がする。上野であった客引きの話が可笑しかった。鈴本から落語協会へ師匠のめくりを取りに広小路通りを走ってると、客引きが、「お兄さん、ゴールはこちら」と言ったのが洒落ててうまい。そんなまくらから、干物箱。貸本屋の善さん大活躍のはずが、わさびさんの善さんはぬるく適当でなんからしくて可笑しい。おとっつぁんも銀之助同様意外におっかなくない。噺に無駄がないからいいね。どんどん進化する二つ目さんで、次回も楽しみだ。

三三さん  今戸の狐は三笑亭可楽という落語家のプロの元祖がでてくる江戸時代の噺だが、予備知識で、サイコロばくちのチンチロリン(狐)や、サイコロをコツ(骨)のサイということ、コツ(小塚原)は今の千住など、今の若い人なら知っていないと何のことやらわからなそうな話ではあるが、三三さんがある程度説明しておいてくれたので、地回りの強請り屋と可楽の弟子の良助との話のかみ合わなさが自然で可笑しい。昔から売れっ子になるまでは落語家さんの生活は苦しい上に、師匠の厳しさ(博打、アルバイト禁止)は変わらないのね。それでも、今はアルバイト禁止ではなさそうなので結婚式の司会とかやっているそうだ。
ネタおろしの呼継ぎという噺は初めて聴いた。呼継というのは、壊れてかけた瀬戸物の修復の手法で金継みたいなものなのか。嫁を世話してもらったお礼に、出入りのお屋敷の旦那に植木屋さんが仁清の茶碗を買ってくるが、旦那とのやり取りで、色々お互いに差し障りがお互いあるというのがどんどんエスカレートして、最後に嫁がキズ物という、女性にはあんまり後味の良くない噺だ。でも、そこはあくまで軽くちょっと今の事(つけまつげ、濃いメイクを取ると別人とか)も織り交ぜて笑わせてくれる。艶笑噺の会でやるような男性向けかもしれない。
最後の万両婿は、先日も聴いたがやはり大家さんのキャラがたってて「万事私に任せておきなさい!」がすごく可笑しい。いとことおトキさんとの関係ものろけを言うほどの仲の良さにしているので、小四郎がふられるのが無理はないと納得できる。
今回も、疲れも吹っ飛ぶ充実した内容の4席だった。





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