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第11回全生亭(11月3日) [落語会]

今年もめったに聴けない円朝作の噺の会に行ってきた。DSC_0113(zenshouan).JPG

はじめに公開二番太鼓を、駒松さんの指導のもと見習いの小駒さんと駒六さんが実演してみせる。まだ前座になっていないのに、二人とも兄弟子の指導のたまものかしっかり叩いていた。

・初めに       全生庵の住職
・茶の湯       馬治
・政談 月の鏡   雲助
   仲入り
・塩原多助その3  馬生

円朝ものはどの噺も寄席などではめったに聴けないのでうれしかったのだが、雲助さんの噺の時は本当にお気の毒だった。途中、数分間ずっとアラーム時計が鳴り続け、それを誰も止めようとしないというか、どうも寺の境内の裏あたりで鳴っていて(客のほうのアラームではなかったため)止めようがなかったのかもしれない。皆、息をのんで集中して聴きたかったのに、そのアラームがやむ気配がない中すっかり空気が微妙になり雲助さんも淡々と短めに切り上げてしまわれた、ように思った。本当はもっと長い噺だったようなのに、とても残念。馬治さんは、茶の湯を隠居と定吉の凸凹コンビを面白可笑しく愉しく演じた後だっただけに、何とも言えない前半だった。
後半は馬生さんの去年の続きで、多助が江戸に出てきて炭屋で活躍するくだりで、この噺は先代の古今亭今輔さんのCDでしか知らなかったが、さらに長く詐欺を見破るまでを落語らしい笑いを織り交ぜた長講一席。長いのにちっとも退屈することなく、この先どうなるんだろうとわくわくする多助の働きぶりの愉しい事。この続きはまた来年と言うことで幕。来年も続きを聴きに来たいな。
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JAL名人会(10月28日) [落語会]

内幸町のJAL名人会に行く前に、大学時代の友人宅にお邪魔してきた。2世帯住宅になっているけど、数年前にご両親(彼女の)は亡くなっているので、リビングを趣味の部屋として使っているそうだ。
家を建てて10年もするともう機器はどんどん進化していって省エネにもなるし、ふと自宅を顧みるとリフォームしていところだらけだ。もう一人の友人がやはりこれから2世帯住宅に建直すので、色々熱心に参考意見を聴いていた。特に、水回りは最新のものは本当に便利なようだ。
バリアフリーとユニバーサルデザインはもちろん自分たちの老後も考えると必須でもある。

しかし今から考えると、谷ユリが幼少期に母が初めて洗濯機等の電化製品を買った時のことは同じ2世帯住宅での出来事だった。目白に自分の仕事場があった母は、歩いて10分の自宅に帰ってきて父の両親との同居で疲れ切り、普及が広まり始めの洗濯機、炊飯器、冷蔵庫、掃除機等々をどんどん買って家事の短縮に努めたのだが、その時の父の継母の鬼のような形相は忘れられない。母は涼しい顔をしてたけど、嫌味をずいぶん言われたようだ。同居とはいえ、居間も寝る所も食事も別だったので関係ないはずだったのに。この同居は14年で終わり、別所帯になって母の苦労は終わった。かように、今も昔も2世帯住宅の暮らしは色々な問題をはらんでいるのだ。

そんなことを考えつつ、夜は落語を聴きに内幸町へ行った。

・弥次郎         緑太
・金色夜叉        たけ平
・パパずれてるゥ!   王楽
・二番煎じ        鯉昇
  仲入り
・漫才           カントリーズ
・幾代餅         志ん輔

緑太さん 真面目に嘘をさらさらと言う弥次郎の適度ないい加減さが愉しい。 

たけ平さん 客いじりがうまいたけ平さんは落語というより地噺の金色夜叉。落語家というより漫談のような先代三平さんを目指してるのかな。メリハリの利いた話しかたは聴きやすいしキャラも明るいので、これからどういう噺家になるのだろうか先行きが楽しみ。

王楽さん  自作の新作で、お父さんがまさかのあっち系のかたという今時のなさそうでありそうな噺。お父さんがでてきて、授業参観をかき回すのだがなんとなく家族のいい噺でまとめている。おぼっちゃんらしいアットホームでほんわかした感じ。この収録の落語は同業者がけっこう聴いているので緊張するそうだとも言っていた。

鯉昇さん  急に寒くなってきて、この時期らしい二番煎じ。番小屋から出発する一の組の面々のそれぞれの可笑しい事はこの上ない。また美味しそうに飲む酒と、熱々のシシ鍋の組み合わせの影響で、帰ってからもらった獺祭をついつい空けてしまった。

カントリーズ  なんだかわからないけど、だんだんと癖になる笑いがおきる漫才の方々だった。2回目聴いたら、きっともっと笑っていると思う。

志ん輔さん  お出になる早々から、志ん輔さんの髪型が気になってしかたがなかった。ゆるきゃら日本1のグンマちゃんみたいだ。噺はテンポよく、花魁はあっさりと清蔵がまっすぐな感じの青年らしさがする余計なものがないのは、きっと耳で聴くだけの客を想定しての事なんだろうなと思った。

5席ほどよい長さで、コスパの良い寄席で満足だった。


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小金井公園にて [日記]

久しぶりの高校同級生テニスに行ってきた。前回、打つ早々ガットを切ってしまったので本日は2本持参。そういう時に限って切れないことが多いのだ。
3年ぶりにラケットを新しくしたので、どうかと思っていたがなかなかいい感じ。
今日は7人(㊚4㊛3)参加で、休み休みのんびりと。

理想通りに週2~3回テニスの練習ができるようになって体も軽くなってきたように思う。
明日は年1回の健康診断だが、また検診で引っかからないといいけど。
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第7回落語協会・大喜利王選手権(10月25日) [寄席]

昼間、練馬の松の風文化公園にて男性3人女性1人の4人で2時間テニスした後、池袋演芸場の大喜利王選手権に行ってきた。DSC_0101(matsukaze).JPG

DSC_0109(ogiri).JPG司会は橘家文左衛門さん
優勝は三遊亭丈二さん
テレビの笑点と違って、放送禁止用語炸裂の下ネタいっぱいの大喜利だ。それにしても、五明楼玉之輔さんのブレのなさはすごい。首尾一貫して下ネタで押し通した。前回優勝のロケット団の倉本さんもうまかったけど、丈二さんがなかなかきれいにまとめて(下ネタなし)納得の優勝。市弥さんが、玉之輔さんにどんどん毒されていくのが可笑しかった。三三さんは予選で途中退場して末広のトリに行き、入れ替わりに喬之助さんが遅れて参戦。正太郎さんが泣いて途中舞台を降りるというハプニング(後で戻ったけど)。終始爆笑で、愉しかった!

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日比谷公園ガーデニングショー [日記]

雨もすっかり上がり、肌寒さも日差しの強さでどこかへ行ってしまったかのような晴天の中、いつものように4時間テニスした。空気もさわやかで、汗もさほどかかずに最適なテニス日和だ。
この時期、日比谷公園では毎年ガーデニングショーを開催している。小さい庭のデザインや、寄せ植え、ハンギングバスケットの展示、苗木販売等々が主に噴水広場周辺で行われている。
時々園内のアナウンスで、噴水前でガーデニング・ファッションショーをやっていますと流れていたが、ペザントルックみたいなのかな?観に行かなかったけど。

練習が終わった後、公園内で開催されているガーデニングショーをぶらぶら見ていたら、珍しい鉢植えが売られていた。

美男カズラ  (すごいネーミングだけど、どうこが美男たるゆえん?)
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目白夜会・棗(10月22日) [落語会]

夜になってもなかなか雨がやまず、仕方なしに雨合羽を着て自転車で出かける。慌てていたのでチケットを忘れてしまった。整理番号と名前を言って、入れてもらい一安心。主催者様、お騒がせしました。

・たらちね    なな子
・野ざらし    小満ん
・崇徳院     龍志
  お仲入り
・名月若松城  小満ん

なな子 隣りのおばあさんが
湯に行ってる間にお掃除してくれるくだりは珍しい。わりと口調が普通っぽい千代女さんだったのが、女の噺家さんらしい。

龍志さん
お初にお目にかかる。まだ、立川流ができる前からのお弟子さんで、「昔は談志という人は良い人だったんですよ、上納金取るまでは。」というのが可笑しい。小満ん師匠にも宮戸川をお稽古つけてもらったのにあげてもらわないまま今に至っているそうだ。寄席に出なくなったので、30年ぶりに小満ん師匠にお目にかかると言う龍志さん。噺は加不足なく、探している二人共に、茶袱紗を拾ったら、あっしなら売っちゃうというのが可笑しかった。三軒長屋を貰えるとわかると、急におかみさんが有無を言わさぬ強権をはっするところも面白かった。寄席ではお目にかかれないけど、龍志さんはまたどこかで聴きたいなあ。

小満んさん 以前仲間の釣り好きが集まりハゼを釣ろうと集まったが、肝心のハゼ舟を予約してなくて仕方なく屋形船で繰り出したが、何故か目黒川に入ってしまったそうだ。(なぜ船頭さんが目黒川へ入ったかというと、目黒川はハゼが時々ものすごい数が俎上して、橋の上から釣っても入れ食い状態になるからではないかと思う。)屋形船なので、採れた魚を天ぷらにしていただいたそうだ。そんなまくらから、野ざらし。隠居さんの淡々とした佇まいと、八っつぁんの独り合点な骨釣りが対照的で可笑しい。自分のあごを釣るところや、浅草、上野、ニコライ堂の鐘の音の違いを口真似でおやりになるのが愉しいな。
仲入り後、龍志さんは談志さんの弟子であるだけでえらい、なかなかあの人の弟子は勤まらない、とおっしゃる。確かに、小満んさんの師匠の桂文楽と立川談志は正反対の落語家かもしれない。そんなまくらから、名月若松城。こういう講談からの噺は初めて聴くので、正直頭が老化しているため筋を認識するのが精一杯で、噺を味わうまでにいかず、勿体ないことをした。少し予習しておけば良かったと、ちょっと反省。毎回落語の勉強になる目白夜会。次会12月(ゲストは市馬さん)も楽しみだ。

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佐伯祐三とパリ [アート]

DSC_0105(utsunomiyabijutsukan).JPGDSC_0104(saekipari).JPG

宇都宮美術館で開催されている
ポスターのある街角-大阪新美術館コレクション-佐伯祐三とパリ
を観に行ってきた。
雨がずっと降り続く寒い1日で空いているかと思ったが、それなりに入っていたし、美術館内のレストランはいっぱいだった。

作品は主にパリで描かれたものが多かったが、下落合風景の作品も数点あり、その中の1枚は伯母と従姉が住んでいた家を描いたもので、実物を観ることができるとは思ってもいなかったのでちょっと感激した。もちろん今はもうない建物だが、思い出はいっぱいある。パリの街角の重量感のあるちょっとキュービズムを思わせる風景画とは全く趣が違うが、緑と土がいかにも武蔵野の色を表現していてあの時代の空気が伝わってくる。高柳有紀子という人の解説は、住んでもいない人間の下落合風景の解釈で賛成しかねる。あの空気感はねっとりなどしてはいない。むしろ、関東の冬はからからに乾燥しているのだ。かろうじて残っていた新宿区の武蔵野の雑木林は人の手の入った下草の少ない風が吹き抜けるケヤキなどの落葉樹林で、散歩や散策には最適だ。小さいトトロの森みたいなものだが、谷ユリの小さい頃は裏庭や隣が正にそんな林だった。佐伯祐三もそんな下落合をくまなく歩き回って36点もの作品を描いたのは、何気ない何か残しておきたいものがあったからではないだろうか。
それはさておいて、やはりパリの広告のある風景はパリ以外の何物でもない。空はどんよりとしていて、木々は緑ではなく枯葉色。建物は古くて重くて歪んでいる。圧倒的な重みにフランス語の文字を重ねることでパリの空気を刻み付けている。要するに、佐伯にとってパリは暮らす(住みたい)場所ではなく、絵で表現したいものいっぱいある場所なのだということが、実物を観てそんな気がした。だから、解説で日本の風景に絶望したからパリに戻ったなんて書いて欲しくない。描きたいものがパリにあったからと、解説してほしいものだ。
その他、佐伯ゆかりの画家や、同時期のパリのポスター等が展示されていた。

大谷資料館.jpg帰り道、インター近くの大谷石の採掘場跡のある、大谷資料館によってみた。30年ぶりで、ライトアップなどずいぶん整備されて撮影などにも頻繁に使われているようだ。

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第598回 紀伊國屋寄席(10月20日) [落語会]

新宿の紀伊國屋ホールへ小三治さんと鯉昇さんが出る紀伊國屋寄席へ行ってきた。この落語会は6時半開演なのだが、開口一番はそれよりも早く始まる。電車に乗ると踏切で何かあったらしくて、少し遅れて着くとすでにゆう京さんの出番が終わるところだった。で、演目の確認ができなかった。

・開口一番  ゆう京
・たいこ腹   一蔵
・蒟蒻問答  鯉昇
・天災     文楽
  仲入
・粗忽長屋  志らく
・時そば   小三治

一蔵さん  自分が前座で出ていた時も笑いを取るのが大変だったと、ゆう京さんを慰める一蔵さん。ゆう京さんは京大卒で親が泣いてるが、自分は田柄高校卒でという自虐ネタから、8月の並木橋の時と同じく先生志望の中1の娘さんの塾の女の先生とのやり取りで(さらに先生のキャラが濃くなってて)笑いを取りに行くが、確かにここの客はあんまり笑わない。谷ユリには十分可笑しかったけど。噺のほうは体型を生かした幇間腹は似合ってるから、若旦那がもっとわがままなほうが、一八の戸惑いっぷりがさらに増すと思うんだけどな。若旦那を行動の割に柔らかく演じている一蔵さん、ヤンキーでやんちゃなキャラでやってみたら面白そう、と勝手に想像してみる。でも、可笑しかった。

鯉昇さん  西新宿以来、お姿を拝見する限りまずまずお元気そうで良かったと、自然と顔がにまにまする。ノーベル物理学賞の天野さんが小中高の後輩だそうだ。8月入院したことはもう鉄板のまくらになってる。救急車で6回運ばれた事とか、同窓会、ゴミ出し、水着、太極拳ともうクスクスから大笑い。客席がじゅうぶんあったまって、浜松餃子篇の蒟蒻問答かなと思っていたら、普通の安中の蒟蒻だった。八五郎のいいかげんさとのんびり屋の権助に対して、面倒見の良い六兵衛さんが最後に見せるにせ和尚っぷりがものすごく可笑しい。問答なんて、言葉にならないほどだ。あーーー、面白かった!

文楽さん  この前のWホワイトでの白鳥さんの話が頭に浮かんでき思い出し笑いしてしまう。小益さんの頃のイメージが強くて、いつまでも文楽という名前がピンとこないけど、もうすっかりベテランの大御所の雰囲気だ。まくらは意外と常識的で親孝行親不孝とは、とふって八五郎が文楽さんらしい気短の江戸っ子を威勢よく、紅羅坊名丸先生はうんちくよろしく温厚にきっちりと。脱線しないのはやはり8代目文楽ゆずりで、好感が持てる。遭遇率の低い噺家さんだが聴けて良かった。

志らくさん  志らくさんは久しぶり。流石に談志さんの物真似はうまいね。立川流でも、この人のシネマ落語とかの新作に興味があった12~3年前は時々独演会に聴きにいったものだが、ちょっと熱が冷めてしまって今に至る。面白いんだけど、心がちょっと空虚な気がするのだ。(あくまでも個人的な感想)でも、この日の粗忽長屋みたいな不条理コメディはハマっていると思うし、とても可笑しい。人情噺よりも、柳家のこっけい噺を極めて行ってほしいな。あってると思うんだけど。

小三治さん  「待ってました、人間国宝!」って、大声で言われても何事もなかった風にしずしずと座布団に治まる小三治さん。人に対する威圧感というものが全くないのに、存在感(オーラ)は遠赤外線のようにじわじわと伝わってくる。修行僧みたいなストイックさ無欲さが感じられる。小三治さんの家と谷ユリの家は昔から同じような生活圏内だが、子供の頃から今に至るまで出没時間が違うのか、高田馬場周辺でお見かけしたことは1度もない。今はもう閉店してしまった同じムトウでレコードを買っていたけど、やはりお会いしていない。小三治さんがバイクの免許を取ったのは、ほぼ谷ユリと同じころなので電車を利用することがなかったのだろう。まくらはバイクでツーリングした時の話で、まるで風景が見えてくるようだ。そこで食べた新そばよりうまいそばに、後にも先にも出会ってないそうだ。ホントのそばっくいなので、いよいよ時そばへの期待が高まる。あ~~食べてる、食べてる。しっぽくそばのいい匂いがする。おいしそ、う~~ん後のはまずそ。夜鷹そばやの歩く肌寒くなった夕暮れがそこにあった。

素適な一夜だった。すっかりお腹がすいて、帰り道、この夏呑めなかったフローズンビールにトライした。泡がソフトクリームみたい。
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イベリコ豚のスペアリブの残骸。
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第143回朝日名人会(10月18日) [落語会]

今回の朝日名人会は、落協と芸協の両会長+落協の人気噺家さんというすごい顔付けだ。DSC_0099(asahimeijin143).JPG
 
・堀之内    ゆう京
・棒鱈      馬治
・首ったけ    白酒
・片棒      市馬 
   仲入り
・ねずみ    歌丸
・御神酒徳利 権太楼

ゆう京さん  そっそかしさが半端ない、これでもかとくり出る勘違いが可笑しい堀之内だった。ゆう京さんが若いだけに、体を動かし続けの南無妙法蓮華経がなかなかリアルで愉しかった。しっかりした前座さんで、先が楽しみ。

馬治さん  プログラムに来年3月下席真打昇進と、ちゃんとカッコ書きがしてあった。演目は馬治さんの今年良く聴く棒鱈。さらに磨きがかかって、酔っぱらいと田舎侍の唄のはじけっぷりが可笑しい。それと対照的にクールな女中の対応がますます騒動を際立たせている。

白酒さん  前の二人がほとんどまくらなしだったが、白酒さんのまくらはやや長めだった。でも、名人会のこととかキャバクラのこととか毒吐きも少し薄めか。首ったけはそんなに長い噺じゃないから、コンパクトににぎやかにまとめた感じ。しかし、きっちり笑わせてくれた。

市馬さん  いいのどを持ってるとやりがいのあるんじゃないかと思う演目で、3人息子のそれぞれが可笑しいキャラを愉しげに。落語以外でお忙しそうだけれども、顔に出さないで頑張ってるのね。安心感、包容力のある存在感は、なんか小さん師匠(5代目)みたいだ。

歌丸さん  まだ、足と腰が万全ではないようで演目の順番が当日仲入り後に変更されて、幕が上がるとすでに歌丸さんが舞台上に上がっていた。でも、それ以外は体調も良さそうなのでほっとする。歌丸さんのとつとつとした語りが、はでではないけれど、卯之吉の健気さや甚五郎の名人らしさ、患ってる卯兵衛がらしくて、しみじみといい噺だった。

権太楼さん  まくらで、寄席の楽屋での仲間との話が楽しくて、ほうずき市のおこりはなんだろうねえなどとわいわいしゃべっていると、そこで前座だよ【怒】すぐスマホだか何だかで調べて云々。そんなこと知らなくったって、色々あーだこーだ話すことがことが楽しいのでスマホでホントの知識を知ちゃったら、はいそうなんですかで終わりじゃないか、と。新幹線で地方へ仕事で行く時も、どうやって行こうかなとちょっとつぶやいたら、(気を利かせてスマホでたぶん路線検索で調べて)師匠、こうやって行くといいんじゃないですかとほたるさんが言ったという【怒】それにしても、気を利かせたつもりな前座さんたちがちょっと可哀そうだけど、権太楼さんらしくてなんか可笑しい!御神酒徳利のほうは、終始、八百屋さんがあたふたすっとぼけたキャラで、女中さんが相変わらず可愛げのないのがあの権太楼さんの顔でやられちゃうと大笑いだ。

長かったが、6席すごく楽しい会だった。このあと、家族のお祝いで新丸ビルの隨園別館で会食。肝心の主役が遅れて来て、皆をあわてさせ、このしっかりしなさはゆくゆく心配と、お説教付の乾杯だった。

  
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開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 Contacts [アート]

東京都現代美術館に行ってきた。半年ぶり位かな。
もう開館して20年にもなるんだ。時のたつのは速いなあ。

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宮島達男 ≪それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く≫ 1998
  赤色ダイオードのデジタル・カウンターと用いた作品(これって、5回くらい別の美術館でも見ている)

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平日の東京都現代美術館は、都民として財政が心配なほど、空いている。
駐車場は地下1,2階と十分にあるものの、ツ離れしないほどだ。夏休みは、現代美術というよりサブカルチャーの催し物で集客しているが、端境期は寂しいものだ。20周年の催し物で、なかなか集大成の力の入った作品展なので現代美術に興味を持つ若い人が増えるといいのだが。
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