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第144回朝日名人会(11月15日) [落語会]

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・たらちね            市助
・王子の狐           馬吉
・明烏              馬石
・ハンバーグができるまで  喬太郎
   仲入り
・将棋の殿様          小里ん
・死神              小三治

市助さん  しっかりした前座さんで、人物の描き分けもいいと思う。楽しいたらちねだった。

馬吉さん まくらは江戸の王子の稲荷詣では行く道筋が二通りあるというところから、大人が狐の化けるところを見かけて反対に一杯食わすという流れに。狐をからかう男が軽くていい加減なのに、妙に憎めないキャラで、馬吉さんらしくて可笑しい。

馬石さん 明烏は真面目で堅物の若旦那の初々しい感じが、40半ばとは思えない馬石さんがやると自然で好いな。誘った二人がまた札付きの遊び人なのにちょっとぬけているところも面白い。

喬太郎さん この噺は笑いどころ満載なんだけど、聴き終わったあとがちょっと切ない。こういうふうに商店街で買い物していた昭和の風景は、もはや遠い記憶の彼方だ。お節介な商店街の人々が愛おしい。近所付き合いも挨拶程度で、人間関係の希薄な今だから、この噺に癒されている。

小里んさん 殿様と家来の将棋の様子を淡々とされるのだが、ちょっとした言葉が可笑しくてクスクスしてしまう。殿様を諌める場面は口舌さわやかに、スカッとする。いぶし銀だなあ。小さん師匠に年々小里んさんのシルエットが似てくるので、懐かしさが募る今日この頃。

小三治さん はじめにマッサージの人から聞いたお稲荷さんの話で、何となくお稲荷さんは嫉妬深い気がして怖い感じがするそうだ。若い時、いい人と東伏見稲荷にお参りに行ったのだけれど、上手くいかずその後別れてしまわれたそうで、それからお稲荷さんが怖い感じがするそうだ。 噺は円朝作の死神。間近で見る小三治さんの死神は、さぁっと空気が変わりぞっとする凄味がある。どこから見ても、死神にしか見えない。また、医者の男が軽っぽしい情けないのが可笑しい。クライマックスの蝋燭を継ぐ場面は、ハラハラドキドキ。流石としか言いようのない、死神だった。

この日も、ハズレのない六席堪能した。






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